弊社は業務用こんにゃくの生産量では、業界屈指を誇っております。
カットの種類では200種以上、一日の生産量40t以上が可能です。
また、弊社では各ロットごとの数回にわたるpH値チェックと設定温度85℃のボイル殺菌を行うことで、衛生面を徹底しております。
ホッパーによるのりかき
水温を調節し、こんにゃく精粉を入れて攪拌(かくはん)します。全体がのり状になるまでかき混ぜます。温度、粘度状態、色調を確認後、しばらく膨潤させます。
凝固剤の配合
凝固剤を注入し、こんにゃく用練り機で混ぜ合わせます。この時pH値、練り回転、吐出量を確認します。
こんにゃくの炊き上げ・成型
凝固剤を練り合わせた糊状のこんにゃくを炊き上げ、成型します。この時、外観・色調はもとより、製品pH値、凝固状態を確認します。
指定サイズカット
専用カット機で指定のサイズにカットします。この時、サイズや断面状態を確認します。
計量・包装
計量・包装作業を行います。この時、包装時検品、シール強度、量目、日付印字を確認します。
X線探知機
計量し、包装した製品一つ一つをX線・金属探知機に通します。
ボイル殺菌槽
85℃で30分の加熱殺菌を行います。この後、製品検査(pH値、重量、生産数、シール、日付確認)を経て、外装包装を行います。
製造ライン | 設置数 | 生産能力 |
---|---|---|
こんにゃく缶蒸し製造ライン | 1機 | 15t/日 |
しらたき製造ライン | 3機 | 12t/日 |
こんにゃく生詰製造ライン | 1機 | 6t/日 |
横ピロー包装機 | 2機 | 20,000パック/日 |
縦型包装機 | 6機 | 60,000パック/日 |
カップ包装機 | 2機 | 20,000パック/日 |
温水ボイル機 | 1機 | |
蒸気ボイル機 | 2機 | |
バッチ式蒸気ボイル機 | 1機 | |
低温倉庫 | 2室 | |
自動計量器 | 2機 | |
X線異物検出機 | 3機 | |
金属探知機 | 8機 |
こんにゃくの製造は、昔から「職人による勘」を頼りに行われてきました。
弊社ではpH値、粘度、破断(食感)等のデータを全て数値化して管理することにより、「職人による勘」に頼ることなく、高度な均一化品質を保持しております。
弊社は、一般財団法人食品安全マネジメント協会(JFSM)が発行しています、日本発の国際標準に整合した食品安全マネジメント規格 (JFS規格)、JFS-Bの適合証明を2018年8月に取得し、毎年更新を行っております。(2024年現在:JFS-B Ver.3.0)
JFS-B規格は、HACCPの制度化に対応しており、国際標準のGFSI承認食品安全マネジメント規格、 GMaP(グローバルマーケットプログラム)中級に適応しております。
phチェック
計量
賞味期限印字・破袋の有無確認等
※各製品・各製造ロット毎に弊社独自で定める基準値を満たしているかをチェックしています。
製造部&品質管理室合同ミーティング
製造時の出来事や成功事例を発表し、万が一、製品の不具合等が発生した際は、毎朝の部署ミーティングにて情報を共有することで、社員一人一人が知識のアップデートに努めております。また月一回の社内勉強会も実施しております。
社内試食会
新商品の開発時はもちろん、既存商品に関しては最低週に一度は試食を行い、品質にブレが無いか官能検査を行っております。また、試食の際は、代表の相川を含め、全部署のメンバーが参加し、多角的に意見を拾うよう心がけております。
VISCOMETER(粘度計測装置)
こちらの装置を用い、製造時環境(温度・湿度)に適した粘度数値に到達後、こんにゃくを製造しております。これにより、こんにゃくの弾力・食感を均一化が可能となります。
ガラス電極式イオン濃度指示計(pH計測装置)
こちらの装置を用い、pH値をロット毎に数値化管理しております。
メタルディテクター(金属探知機)
こちらの装置を用い、万が一の異物(金属)混入を回避しております。
Xray-HAWK(X線異物検出機)
金属探知機と併せ、こちらの装置を用い、万が一の異物混入を回避しております。
※品質・安全管理装置は、一部の設備を紹介しております。
元来こんにゃくとは、こんにゃく特有の味と、その「食感」と「弾力」を楽しむ食材です。
良質なこんにゃくとは、触ると適度に弾力があるもの、柔らか過ぎず、食べるとシコシコとした食感があるものを指します。
弊社ではこんにゃくの良し悪しを決める「原料」と「水」にこだわり、十分な引きと弾力を加えて、良質な「美味しい」こんにゃく作りを行っております。
※弊社ではこんにゃく精粉の販売は行っておりません。ご了承くださいませ。
こんにゃくは原料に対する加水(こんにゃくを製造する際に、こんにゃく粉に加えられる水分の割合)が、約33倍と非常に高く、 原料となるこんにゃく精粉の精製度により、製品にばらつきが出やすい食品です。
こんにゃく製粉比較
群馬県産原料 | 他の国産原料 | 外国産原料 | |
---|---|---|---|
①粘度数値 | 140 | 130 | 40~140 |
②水分率 | 8% | 9.5% | 8~14% |
③灰分 | 5.8% | 5.8% | 7% |
④ヒ素 | 0 | 0 | 0.5g/kg |
⑤鉛 | 0 | 0 | 1g/kg |
⑥二酸化イオウ | 0.8g/kg | 0.8g/kg | 1.4g/kg |
上記の様に、群馬県産のこんにゃく精粉は純度が高いため、原料による製品のばらつきを防ぎ、安定した品質の製品を作ることができます。
また、こんにゃくの変質に関係している、でんぷん質、たんぱく質も少ないため、製品の変質が起こりにくいという利点もあります。
※こんにゃく精粉につきましては、残留農薬検査、放射能検査を実施しておりますので、検査資料の提出が可能です。
群馬県でのこんにゃく芋の生産量は、全国の約9割を占めています。
群馬県でこんにゃく芋の生産が盛んになった要因は、その土壌と気候にあります。
こんにゃくを漢字で書きますと「蒟蒻」となりますが、この「蒻」の字は、草冠に 弱いと書きます。
こんにゃくが風害や病気などにかかりやすい、デリケートな植物 であることを現しています。
こんにゃく芋の名産地として有名な下仁田地区と、主産地である赤城山地区は、 日当たりのよい広大な緩斜面と、水はけのよい「火山灰土」と呼ばれる土壌が 広がっており、湿気を嫌うこんにゃく芋の栽培に、とても適した環境です。